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アイシス (コンピュータウイルス) : ミニ英和和英辞書
アイシス (コンピュータウイルス)[ういるす]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
ウイルス : [ういるす]
 【名詞】 1. virus 2. (n) virus

アイシス (コンピュータウイルス) ( リダイレクト:パソコン遠隔操作事件 ) : ウィキペディア日本語版
パソコン遠隔操作事件[ぱそこんえんかくそうさじけん]

パソコン遠隔操作事件(パソコンえんかくそうさじけん)とは、2012年平成24年)の初夏から秋にかけて、日本において、犯人がインターネット電子掲示板を介して、他者のパソコン(PC)遠隔操作し、これを踏み台として襲撃殺人などの犯罪予告を行ったサイバー犯罪事件。遠隔操作ウイルス事件(えんかくそうさウイルスじけん)とも呼ばれる。なお、報道等では、事件で使用された悪意のあるプログラムをコンピューターウイルスと表現しているが、正確にはトロイプログラムである。これら悪意のあるプログラム等は総称してマルウェアと呼ばれる。
== 概要 ==

=== 事件の経緯 ===
何者か(以下、便宜上「真犯人」と呼称)が、インターネット掲示板を介して、東京都の男性A・大阪府の男性B・愛知県の男性C・福岡県の男性D・三重県の男性E、の少なくとも5人が所有するPCに対して不正な指令を与えて、所有者の認識しないところでPCを操り、少なくとも計13件の襲撃・殺害予告を行わせた。なお、PCを遠隔操作された被害者は、前述の5人の他に、神奈川県に更にもう1人いるとの見方もある(後述)。トロイの木馬の一種iesys.exeを感染させ、犯罪予告の書き込み動作を行わせるために2ちゃんねるしたらば掲示板などのネット掲示板が用いられた。
興味をもたせ、開かせたくなるような巧みな言葉で指定したウェブサイトへのリンクに少なくとも5人を誘導し、これをクリックさせることで最終的にPCが遠隔操作される仕組みになっていた。真犯人自身はTorを利用して複数の海外のサーバーを経由して掲示板にアクセスしており、自分のIPアドレスを隠蔽していた。
7件の襲撃・殺害予告については、書き込み時のログに残ったIPアドレスを手掛かりにした捜査で男性A・B・D・Eの計4人の人間が逮捕された。このなかでも、大阪府の男性Bについては、犯罪予告の内容が特定の航空機爆破であり当該機が途中で引き返すという大きな実害が生じていたこと、また、アニメ業界で名前が知られていた著名人だったことから、逮捕が大きく報道された。なお、逮捕理由は大阪市のウェブサイトに大量殺人の予告を書きこんで市と府警の業務を妨害したことによる威力業務妨害であり、航空機爆破予告事件では逮捕はされなかった。
他の男性A・D・Eの3人が逮捕された時点では、従前よりネット上でしばしば見られた犯罪予告投稿に関する事件に過ぎないと認識されており、これが遠隔操作の結果であると知られてから社会的に注目される様になった。なお、愛知県の男性Cは逮捕されなかった。
警察の捜査に対して男性A・B・D・Eの4人とも当初は否認したが、取り調べの過程で東京都の男性Aと福岡県の男性Dが容疑を認め、男性Aは未成年であったことから保護観察処分となった。一方で、否認し続けた大阪府の男性Bについてはオタロード殺人予告で市や府警の業務を妨害した業務妨害罪で起訴に至った。
しかし、三重県の男性EのPCから、事件に関与したと思われるトロイプログラムが発見されたことから、逮捕後に勾留されていた男性Eは釈放された。また、これを受けて男性BのPCを再度調査したところ、やはり同様のトロイプログラムに感染していた痕跡があったことが判明したため釈放された。トロイ発覚時点ではこの2件の関連性が注目されていた。後に事件で容疑を認めていた男性Dも、三重県の事件と同様のトロイプログラム感染が明らかになったことで釈放されていたが、後述の真犯人からの犯行声明までは男性Dが釈放されていたことは報道されていなかった。
10月7日になって男性Eと男性Bを巡る逮捕の経緯がメディアに報道された。その後、真犯人から弁護士ラジオ局に「自分が真犯人」と名乗る電子メールが届いた。このメールの中で、それまでメディアで報道されていなかった6件について触れられていたことや、既に報道されていた7件についても犯罪予告の文言などが、報道時に伏せられていた部分の一字一句まで同じである等、報道されていない多数の秘密の暴露があったため、真犯人からのメールと断定された。
釈放された男性D、Eの2人は嫌疑なしの不起訴処分となり、起訴された大阪府の男性Bは起訴取り消し、未成年の男性Aは保護観察取り消し処分となった。
IPアドレスを根拠とした捜査で特定したPCの所有者を容疑者と断定して4人を検挙した事に対しては、1人を除いてPCが遠隔操作されるなりすましの可能性が考慮されなかった点、また、取り調べの中で無関係の2人をして「自身の犯行であると認める」と全面自白に至らしめた経緯についても問題が提起された。
警察は真犯人について、脅迫罪威力業務妨害罪不正指令電磁的記録作成・同供用罪などの適用を視野に捜査を進めている。
2013年1月1日未明に、複数の報道機関や記者に「謹賀新年」のタイトルでメールが送付される。発信元は以前と同じメールアドレスであり、従前ここに宛てて送られてきた質問等への回答や、iesys.exeのソースコード・関連ツール等を先着1名に提供するとしていた。
1月5日未明に、複数の報道機関等に再度メールが送付される。発信元は以前のメールアドレスを僅かに変えた物である。「江の島にいるにiesys.exeのソースや犯人の主張を記したテキストファイルを記録したチップを預けた」としており、5日午前中に報道機関の撮影するなかで警察が回収した(4ヶ月後の同年5月に別の場所で同じ内容を記録したUSBメモリーも回収されている。)。
2013年2月10日未明、合同捜査本部は、内に住むIT関連会社社員の当時30歳の男性Xが事件に関与している疑いが強いとして威力業務妨害容疑で逮捕した。竹田真佐藤博史らが弁護士として担当している。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「パソコン遠隔操作事件」の詳細全文を読む




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